はじめに 「10年」をどう過ごす?
「10年」
いきなり?何の10年でしょうか?
2分の1成人,僕がアラフォーになるまで?,タイムマシーンができるまで?
10年について色々考えることがあるかもしれませんが,今回はこれです.
上のスライドは日本人の平均寿命と健康寿命を男女別に表した図になります.
縦軸が年齢で,横軸が西暦
青線が平均寿命で赤線が健康寿命ですね.
平均寿命はお分かりの通りですが,健康寿命は初めて聞く方も多いかもしれません.
健康寿命はこのスライドにもあるように「日常生活に制限のない期間」とされています.
改めてグラフを見てみると,男女とも平均寿命は健康寿命よりも年齢が高いです.
そしてその差は2001年から2016年まで,おおよそ「10年」であることが分かります.
このグラフから言えることは,
男性も女性も「寿命を全うする前の約10年間は自分の思うように生活が出来ていない人が多い」
ということです.
自分の行きたいところに1人で行くことができない
トイレに失敗してご家族に替えてもらう
お風呂に入るのに介護士さんに手伝ってもらう,・・・
こんな感じでしょうか.
10年間誰かの手を借りて,自分の好きに生きることができないのって想像するだけで嫌ですよね…
この「10年」をどう過ごすかは,それまでの生活習慣の積み重ねで大きく変えることができます.
「10年」の差を短くする方法
では平均寿命と健康寿命の差を埋めるためにはどんな方法があるのでしょうか?
厚生労働省の調べによると,その方法として
「運動」 「栄養」 「禁煙」
この3つがあります.
一般的に生活習慣病の予防方法と一致しているかと思います.
では具体的にどんな運動をすればいいのか?
何を食べればいいのか?
禁煙に何度も挑戦してるけどうまくいかないんだよな…
こう思いますよね.
私は理学療法士ですので,「栄養」「禁煙」について専門的なことはお話できませんが,「運動」についてはお話できます.
この転倒予防のすゝめでは,
「運動」の中でも,健康寿命を低下させる原因の一つとされる ”転倒” を予防するための運動を紹介したいと思います.